こんにちは🍂
先日、オーボエの名曲という内容で、サン=サーンスのオーボエソナタについて書きました。(記事はこちらをクリック)
そして前回は、ベートーヴェンについて少し深く知っていただきたくて記事にしまして、
いよいよ今回はオーボエの曲について触れていきます✊
三重奏曲 Op.87
Trio Op. 87
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン / Ludwig van Beethoven (1770 – 1827)
ベートーヴェンという音楽家については、こちらの記事👇をご覧ください。
[記事:ベートーヴェンという音楽家について]
この三重奏曲が作曲されたのは1795年。この時ベートーヴェンは25歳で、その後活躍していくオーストリア・ウィーンに引っ越した直後、そして難聴に悩み始める直前の時期です。
彼は若い頃多くの管楽器の曲を書いていて、その曲たちは、ある曲は皇帝への曲だったり、またある曲は彼自身の交響曲制作のために管楽器の奏法を模索したものだったり、様々な用途でした。
このトリオが作曲された時、ウィーンではアマチュア演奏家が増えていて、このオーボエトリオは、そういったアマチュア奏者向けに書かれた、とされています。
皆さんも経験があるかもしれませんが、
「私オーボエ持ってるよ!」
「あ、僕はフルート吹ける!」
「じゃあ私はサックス一緒に吹いちゃおうかな!」
みたいな感じに、いわゆる木管五重奏や弦楽四重奏などの洗練された編成、ではなく、
即席でその時々の楽器が集まって楽しむことが多かったアマチュア奏者向けに書かれたこの曲。
まずはオーボエ2本とイングリッシュホルンという珍しい編成で、
そしてその後同じ曲でフルート向け、クラリネット向け、弦楽器向け、ピアノ編曲など…様々に形を変えて、
多くのオーボエ奏者たち、その他様々な楽器たち、そしてアマチュア・プロに関係なく、今日まで親しまれる素敵な曲となりました。
ここまで参考:
Los Angeles Philharmonic
そして今、私自身もありがたく生徒さんと何度も演奏しているこのトリオ。
全4楽章からなり、それぞれのキャラクターがあります。
1楽章:Allgro
ファンファーレのように明るく始まります。トリオにちょうどよく、それぞれのパートに役割分担がされたアンサンブルと、古典派の時代に確立したソナタ形式を学びやすく表現しやすい、ザ・古典派な曲。

2楽章:Adagio
ゆったりとした3拍子。長い音から細かい音まで、余裕が生まれるような緩さと温かさ、柔らかさを持つ曲。

3楽章:Menuetto Allegro
イングリッシュホルンから軽快に始まるメヌエット、というよりも形はスケルツォ。3人のアンサンブル力とそれぞれのリズム感が重要になります。

4楽章:Finale Presto
こちらも軽快な2拍子で進みます。八分音符が掛け合い、一緒にPrestoのテンポを作り出す音楽は少人数アンサンブルの醍醐味。最後は3人で八分音符を重ねて華やかに明るい音楽で締めくくられます。

私がこの曲に初めて出会ったのは、高校1年生の秋。
それまで「オーボエは人数が少ないからアンサンブルなんてできない」と思っていた私にとって、
オーボエだけでこんなにカッコよく決められる曲があるなんて!
しかもあのベートーヴェンが書いてるなんて…!!
と衝撃でした。
今の時代、様々な曲に溢れていますが、やっぱり音楽の表現の基礎を学べるのは古典派だと、この曲を吹いたり聴いたりする度に感じます。
オーボエを吹く人にはぜひ一度チャレンジしていただきたい一曲です✨
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