Sonata pour hautbois et piano Op.166 / Camille Saint-Saëns:サン=サーンス / オーボエソナタ

こんにちは☂️

“オーボエの名曲”という話をする時に、
オーボエを吹く身からするとものすごく有名なのに、世間的にはあまり有名ではない、ということがよくあります。かなしい…🥲
なので「オーボエの名曲」をより知っていただけるように解説してみようと思います💭

今回取り上げるのは、フランスの音楽家、カミーユ・サン=サーンスが晩年に書いた、オーボエソナタです!

オーボエとピアノのためのソナタ Op.166
Sonate pour hautbois et piano Op.166
カミーユ・サン=サーンス / Camille Saint-Saëns (1835 – 1921 in France)

1835年、サン=サーンスはパリに生まれました。
幼い頃から音楽家としての才能を発揮し、大人になってからはピアノとオルガンの演奏家として活躍していきます。

そして、彼の作曲家としての顔もとても素晴らしいものだったわけですが、
大きな功績としては、「国民音楽協会 (Société Nationale de Musique) 」を設立したということ。
ロマン派の時代(というのはざっくりと19世紀)、ドイツでは様々な音楽家が、感情や風景を表したり、または全く表さなかったりしながら、色彩豊かな型にはまらない新しい音楽を作り、音楽界が大いに盛り上がりました。
一方でフランスはその時期ドイツほど音楽の発展は少なかった印象。その後19世紀後半から20世紀にかけて、様々なフランス人作曲家が「器楽作品、室内楽作品でもっとフランスらしい音楽を作って広めようじゃないか!」と立ち上がるのです。
それを先陣を切って行った、この「国民音楽協会」を作ったのが、サン=サーンスなのです。

そんな彼の晩年に書かれたのが、このオーボエソナタです。
同時期に続けてクラリネット用、ファゴット用にもソナタを書いていて、どの曲もとにかくとても良い曲…。ぜひ他のソナタも聞いてみてほしいところです😌
実は、これらの晩年のソナタはさらに続く作品集となる予定でした。
彼の中では、「自分の最後の力を、これまで脚光を浴びにくかった楽器たちの室内楽作品を残すことに使いたい」と手紙に残しています。なんと、ファゴットの次はイングリッシュホルンだったそう。そのスケッチすら残っていないですが、もし残っていたら間違いなく名曲だった事でしょう…。
そして、そのソナタは必ずその楽器を吹く奏者が試さないといけないとも言っています。このオーボエソナタはパリ音楽院管弦楽団の首席奏者だったルイ・バが演奏し、献呈されています。

  

サン=サーンスの作り出すフランスの雰囲気、これは他のフランス人作曲家の作品と比べると、使用している和音が分かりやすく少し古典的にも聞こえるところですが、
音楽を先に先に作る、流れる曲調はきちんと近代フランス音楽特有の空気が流れ、それでいて大事な部分にちゃんと重さがある。フランスの雰囲気に楽典の古典的要素があるからこそ、現代の私たちにとっても真っ先に「良い曲…!」と感じられる名曲として残り続けるのだと感じます。

そして、ぜひ吹く方は「ピアノ譜」まで隅々見ていただいて、宝探しをするように楽曲分析してほしいなと感じます。
オーボエが8分音符を吹いて、その流れでピアノも8分音符を受け継ぐ、
または、オーボエとピアノが掛け合いをしたり、ハモったり…。
二つの楽器の声部が絡んで曲が成り立つので、「オーボエとピアノのための」と楽譜に書いてあるのも納得できます。

オーボエ吹きにとっては、様々な技術、そして表現の部分が学べる曲だと思います。
まず音域については、下のH音(第一楽章)から、第三オクターブキーを使う上のGまで…!!(これは第三楽章)この一曲取り組むだけで出せる音域が広がっていきます🏋️‍♀️
そして前述したように、ピアノと同じ音符(8分、16分など)で絡む部分がたくさんあるので、連符が転ぶことなく楽譜通り正確な速さで吹けないといけません。均等に演奏できたその先に「フランスの流れる空気感」を作ることができます。
第一楽章から第三楽章まで、繊細につくるところもダイナミックに吹くところもあります。強弱やビブラートをどうしたらいいか、たくさん考えて練習できる、やりがいのある「オーボエ吹きにとっての名曲」です✨

まず各々譜読みをしてみて、
そのあとに、それぞれのパート譜面を見ながら、ぜひ「宝探し」を楽しみながら、
フランスの流れる空気を感じて演奏を楽しんでみましょう♪

参考文献
Yamaha Music PAL 学校音楽教育支援サイト
Camille Saint-Saëns Kammermusik für Bläser :Ensemble Villa Musica

おまけ、

このソナタを来月演奏予定です♪
ご興味のある方は是非お越しください☺️

[サイト記事:オーボエとピアノのアトリエコンサート 2025.10.26]


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