こんばんは☁
先日、準備を進めていたリサイタルが終演しました。
当日はとにかく落ち着きが無く、朝起きたところから緊張していました。
会が始まり、もう少し色々話したかったけど、
どうしても泣きそうだったので、堪えるために話す事を減らした結果自己紹介も忘れてスタート。。
ほぼ身内な演奏会だったから良かった。。
演奏が始まってからは、体力がばててしまう事は一切なく、
むしろまだまだ吹ける勢いの中、最後の曲まで吹ききりました。
自分の中での完成度としては「ぼちぼち」くらいの気持ちですが笑、
私ができる精一杯の技術で、1曲1曲の個性を感じて、その音楽に寄り添った演奏ができたと思います。
終演後真っ先に学部時代の先生が来てくれて、演奏を褒めていただけたところから、
いろんな方からそれぞれの言葉で、嬉しい感想をたくさんいただきました。
普段から楽器に触れている方、過去に触れていた時間が多かった方や、全く勉強したことがない方、今趣味でやられている方など、
様々な視点で今回のプログラムの感想をいただけて、企画して良かったと改めて思いました。
ピアノ伴奏を引き受けてくれた葵ちゃんは、私のハンブルク時代の友人です。
彼女は管楽器の経験はないのですが、
なぜか、私の音が出るタイミングが分かるのです。不思議🤔
アンサンブルをする上で、縦と音程を合わせる事は「当たり前」ですが、
葵ちゃんと演奏する時は、縦をほぼ気にせずに吹いても合わせてくれるので、今回伴奏をお願いしました。
お陰で演奏中は自分のオーボエに集中する事ができました。
また、演奏会当日は、
会場のオーナーさまに細かに運営面をお手伝いいただき、
それに加えて、元々受付をお願いしていた妹たちだけでなく、両親も席への誘導をしてくれていたそう。
私が一人で「やる!」と決めた演奏会でしたが、最終的には多くの方の支えのおかげで、吹ききる事ができました。
皆さんが、私の演奏にどこまで満足してくれたのかはわからない部分もありますが、
おおむね上手くいった、良い演奏会になったと感じています。
備忘録として、ここに今回の演奏会詳細とプログラムを再度載せておきます。
2024年11月10日(日) 17:00~
下山音留波オーボエリサイタル Oboenabend -オーボエの夕べ-
湘南鵠沼サロンコンサートホールレスプリ・フランセ
François Couperin (1668 – 1733 Lived in France)
Concerts Royaux, Premier Concert
F. クープラン / 王宮のコンセール集、第一曲
Luciano Berio (1925 – 2003 Lived in Italy)
Sequenza Ⅶ
L. ベリオ / セクエンツァ VII
Julius Rietz (1812 – 1877, Lived in Germany)
Konzertstück für Oboe und Orchester op.33
J. リーツ / オーボエとオーケストラのためのコンサートピース 作品33
—Zugabe—
Adolphe Deslandres (1840 – 1911, Lived in France)
Introduction et polonaise
A. デランドル / 序曲とポロネーズ
いろんな事があった20代でした。
ピアノで入学したはずの大学で新しいオーボエを買ってもらった事から自分の中でメインで頑張りたい専攻が変わり、その後大学も変え、
言葉もできないのに留学に行って、大学院に受かったのについていけなくて辛くなって、頑張るぞと思った矢先パンデミックになり、、などなど。
帰国してからも、全て順調という訳にはいかず、
特に今年は帰国後一番しんどさを感じていました。
ネガティブな感情が流れていくことなく、ずっと自分の中にたまってしまう感じ。
しかし、リサイタルを経て、
演奏面で自分の経験値が上がった事はもちろんですが、
満員の会場を見て、これまで本当に色々な場面でたくさんの方々にお世話になって、
今日ここに私のオーボエを聴きに時間を作って来てくれて、私の音楽に味方をしてくれる人たちが大勢いる事を感じて、
今年ため込んでしまったネガティブさは無くなり、
嬉しさの余韻が長い、良い経験となりました。
ドイツをあとにするときに、先生に言われたこと、
「まずたくさんアイディアを持つこと。
そのたくさんのアイディアから、できそうだと思うことをいくつか選んで実行してみる。
多分実行したこと全てが上手くいく訳ではないと思うけど、
でもきっと何個かは成功する。」
これからも、
日本の先生に選んでもらった、私のこれまでを共にしてきたオーボエと、
ドイツの先生にもらったリードケースと共に、
たくさんのアイディアを持って、自分の納得のいくように、音楽と共にいられるよう、頑張ります。