こんにちは😴
突然ですが… 皆さんは、オーボエについてとんなことを知っていますか?
私自身中学生でオーボエを始めて、今まで「オーボエって何ですか?」という質問をたくさん受けてきました。
「わー!楽器だ!かわいいクラリネット♪」
「あ、知ってますよ!大きい楽器ですよね?」
…どれも違います🙂↔️笑
多くの演奏会で「オーボエとは何か」を紹介してきた私が、改めて
『オーボエってどんな楽器?』
というテーマで、記事を書いてみます💁♀️
まず、これがオーボエです。

もっと良い写真を…と思ったのですが、持ち合わせていませんでした。笑
手で持てるぐらいの大きさで、黒い管本体にシルバーのパーツがついているものが多いです。
それではこのオーボエについて、書いてみましょう✍️
【聞いたことがあるメロディを多く担っている!】
オーボエなんて知りません、という人は大多数ですが、
「じゃあこのメロディは聞いたことある?」と吹いて聞かせると、「ああ〜😲 知ってる!」と言われることが非常に多いです。
実はこれオーボエなんです!というメロディを探してみると、ざっくりこんな感じでしょうか。
・チャイコフスキー作曲、“白鳥の湖”より「情景」
・バッハ作曲、「主よ、人の望みの喜びよ」
・ジブリ映画“魔女の宅急便”より、「海の見える街」
・NHK連続テレビ小説“あすか”のテーマ、「風笛(かざぶえ)」
・石川さゆりさん、「津軽海峡・冬景色」のイントロ
…こうあげてみると、本当に“ジャンルを問わず”活躍しているのがわかります。
他の楽器にはない、柔らか且つちゃんと耳に届くオーボエ特有の音色と、
楽器の中でもかなり歴史が長い、という点で、
今現在様々なジャンルの音楽で活躍しているのがオーボエです。
【他の楽器よりも歴史が長い!】
少し前述しましたが、他の楽器と比べるととても歴史が長いのがオーボエ。
オーボエの祖先をたどっていくと、元になったダブルリード楽器はなんと古代エジプトの壁画に書かれた葦笛だそう。その後世界各地にこの葦笛がわたり、その一つのトルコのズルナがヨーロッパに伝わって、17世紀ごろのフランスで「オーボエ」の形になったとされています。
少し他の楽器と比べてみると、
例えば、同じ木管楽器でバロック時代の曲をオリジナル編成で吹けるのは、フルート、ファゴット、そしてリコーダー。
クラリネットやその後の古典派以降、サックスはもっと近現代にならないと、“その楽器のための”曲はたくさんありません。
オーボエは、バロック時代から音楽史を常に見つめてきた楽器。マイナー楽器ですが、現代に生きる私たちにとってはレパートリーの幅が広い楽器です👴🏻👵🏻
【楽器の特徴 ダブルリードを使う木管楽器】
さて、楽器の造りに目を向けてみましょう🪈
オーボエは木管楽器に分類される管楽器(管でできている楽器)、または気鳴楽器(空気を振動させて音を鳴らす楽器)の仲間です。
管本体は硬い木でできていて、クラリネットやピッコロと同じ「アフリカン・ブラックウッド(グラナディラ)」を使用することが一般的ですが、
近年グラナディラの調達が難しくなってきており、他の木を使った木管楽器も多く見られるようになってきています。
なぜ“硬い木”が必要なのか。
元々昔のオーボエは、ボタンなんてついていませんでした。

黒いほうが今のオーボエ、茶色のほうが柘植(つげ)の木でできたバロック時代のオーボエを今の技術で作ったバロックオーボエです。
バロックオーボエはボタンが2つしかないので、楽器の機能面では鳴りやすい音や鳴りにくい音があって不均等な感じ。ただ、その不均等さの中に良さがあって、その調ごとに様々なカラーを出しやすいのがバロックオーボエです。
…が、やはり鳴りにくい音は不便を感じるもの。時代とともに開発され穴とボタンが増えて均等に音が鳴りやすい、今のオーボエが完成しました。
ボタンを増やしていくと、必然的に木本体に挿して固定するピンが増えていきます。それに耐えられるよう、硬い木を模索して今の「グラナディラ」に辿り着いた、というわけです。
そして、オーボエの大きな特徴として「ダブルリード」を使うことがあげられるでしょう。
ただの縦笛ではなく、あの独特な音色を作り出しているのがダブルリードです。
オーボエの先端につける、楽器の吹き口となるダブルリードは、
葦を乾燥させて薄く削った「リード」を2枚重ねて、その隙間に息を通すと草笛のようにリードが振動して、音が鳴ります。

そして、葦意外にも、コルクのついたチューブや、それを手作業でぐるぐる巻いて固定する糸、リードの開きを調節する針金…
たくさんのパーツを手作業で組み立て数時間…ようやくこのダブルリードは完成します🔨
リードだけで鳴らすこともできますが、
なんだかちょっと笑ってしまうような(子どもたちは結構笑ってくれます笑)、高めの「ピー!🐤」という音や、「ギャー!😱」という音が鳴ります🫢
【息がなが〜く続く!】
先ほどお話ししたダブルリード。実は先端の穴の幅は1mm程度しかありません。他の管楽器と比べると非常に小さな穴に息を入れて演奏します。
そのため、うまく演奏できれば、息をなが〜く、音をなが〜〜く伸ばすことが可能です。
そして、一度にたくさんの息が楽器に入らず古い空気が体に溜まって苦しくなる楽器。演奏中はあえて古い空気を吐き出してから新しい空気を吸う場所を作ったりします。
そんなオーボエの特性を活かした特殊奏法として「循環呼吸」があります。
ざっくり説明すると、口の中の空間の空気を頬の筋肉で外に出す(リードに息を送る)、
その間に鼻から息を吸う、という
息を吐きながら吸ってる、という状態です。
管楽器ならどの楽器でも物理的に不可能ではないですが、穴の小ささからオーボエは非常に循環呼吸をやりやすい楽器です。
生徒さんに話すと、「どういう状況?🤷♀️」という雰囲気になります笑
稀に、音が多すぎて息を吸うタイミングが取れないときに使ったりしますが、正直ほとんどの曲では使いません。なのでオーボエ練習中の皆さんは遊び程度にやってみると楽しいかもしれませんね🤭
でも、じゃあいつも循環呼吸をしたら、曲中にブレスの穴が開かずに便利じゃないか!と思われることがありますが、
一人の管楽器奏者として私自身思うのは、この「息を吸う」時間でさえも音楽の流れの一部にするべきだ、ということ。
それがあってこそ、音楽が“生きた”ものになると感じます。
ただ、大人数での合奏やアンサンブルでどうしても…の時は、循環呼吸ができると非常に便利です☝️
オーボエのことを知らない皆さんが、
明日から、「オーボエってこんな楽器!」と覚えてほしいことは、
①古い曲から映画、歌謡曲までジャンルの幅が広い!
②木でできた木管楽器で、ダブルリードを使う!
③息を長く、時に吐き出したりしながら演奏する!
ここまで読んでくれたみなさんはもう「オーボエのこと、知ってるよ!」と堂々と言って良いです🙂↕️
ぜひ、オーボエを日本中に広めてください!!🙏
おまけ、
せっかくなので、楽器を知ったところで演奏も聞いてみてください。
写真で載せたバロックオーボエの時代の曲を現代のオーボエで演奏したテレマンの一曲です☺️
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