こんにちは⛅
11月のリサイタルで演奏する曲の紹介です。
オーボエとオーケストラのためのコンサートピース 作品33
Konzertstück für Oboe und Orchester op.33
J. リーツ / Julius Rietz (1812-1877, Lived in Germany)
日本が江戸時代で鎖国をしていた頃、ユリウス・リーツはドイツ・ベルリンに生まれました。
彼は主にドイツ国内で指揮者として活躍し、同時期の音楽家はR.シューマンやJ.ブラームスなどがあげられます。
その中の一人、メンデルスゾーンの功績として、ドイツでも屈指の音楽家の町・Leipzig(ライプツィヒ)に、現在のライプツィヒ音楽大学の前身であるドイツで初めての音楽院を設立したことが一つに挙げられ、その「ライプツィヒ音楽院」でリーツは講師の一人として教鞭と取っています。
また、「荒城の月」などの日本の曲を多く作曲した音楽家・滝廉太郎は、明治時代にこの音楽院に留学をしています。
ここまでお話しすると、リーツに馴染みがない方もだいぶ身近に感じていただけるでしょう。

※画像無断転載厳禁
この時期、西洋音楽はロマン派の時代に突入し、感情、情景や物語など、音楽で「何か」を色彩豊かに表現をするようになりました。
私の体感、バロック音楽や現代音楽を「難しい」という日本人は多いように感じますが、
古典派やロマン派は、曲を知らなくてもその曲についてキャッチしやすいものが多いのではと思っています。(もちろん個人差、好みはありますが…)
フランス音楽ほど軽く淡々と進むことはなく、イタリア音楽ほどドラマチック過ぎない、一番丁度良い加減で抑揚をつけて、個人的な感情と音楽の重みをのせて演奏する、という細かなことが、この曲の「ドイツ・ロマン派」の雰囲気に必要なので、大学院時代先生には何度も「そうじゃない」と言われた覚えがあります…。
リーツの「コンサートピース」は、前半が悲しい表情なのに対し、後半はその悲しみに打ち勝つように明るくなっていきます。
ただ明るい、ただ暗い、という単純な感情ではなく、その中間の、
「明るく前を向きたいけど、でも現実をみるとなんだか悲しくなって、でも未来が明るいと信じたい…!」
みたいな、迷いながらも最後は明るい音楽で前を向いて終わる、といった曲だと感じています。
アイキャッチ画像は、ヴュルツブルクに住んでいた時、冬が長くて暗くて辛かったある日、
気晴らしに、雪が降る中散歩に出かけた時の写真です。
この曲の前半の悲しさにピッタリの風景だと思っています。
基礎も何もできていなかった私が、ドイツでの経験を経てオーボエがより楽しく吹けるようになって、より自分の楽器が好きになれた曲。
この10年の経験を経て、いろんな色が出せるようになったと思っています。
【下山音留波 オーボエリサイタル Oboenabend(オーボエンアーベント)ーオーボエの夕べー】
2024年11月10日(日)
開場16:45 開演17:00
会場:湘南鵠沼サロンコンサートホール レスプリ・フランセ
入場料:¥3,000(全席自由席、要予約)

次はセクエンツァかクープランについて、まとめたいと思います😌
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
”オーボエと音楽をもっと身近に”
「基礎練習から楽しいオーボエの時間」を目指す、
神奈川県を中心にレッスンを行うオーボエ教室
しもやまオーボエ教室
